●認知行動療法
偏った考え方・感じ方(認知のゆがみ)を修正しながら、問題となって現れる悩み、症状や行動
(社会的人間関係の不和・家族関係の不和・対人恐怖・不登校等)を、考え方や感じ方が変えることによって、気分や行動が変わるということを本人が繰り返し経験することを通して、「自分の考え方・感じ方が変れば、気分や行動をコントロールすることができる」と自覚できるように促していく療法です。認知(考え方・感じ方)のセルフコントロールの獲得をねらった治療法です。
治療者が積極的にクライエントに働きかけます。

●TA交流分析
人と人とが交流する場(夫婦間・家族間・恋人同士・職場・学校等)での、人間関係の改善や、より良
い効果的なコミュニケーションをとることを目的とした、普及している技法です。
自分の中の、「親の部分」・「大人の部分」・「子供の部分」 そんな自分の自我状態を知り、
その交流のしかたを分析しながら・・・
*自分自身を理解する手がかりをつかみます。
*自分が他人とどのようにかかわっているかに気づきます。
*自分が今歩んでいる人生がどんなもので、それが何によって決められたかに気づきます。
*自分が今まで無意識にやってきた行動、考え方、感じ方のもとになっている要因に気づきます。
* 「人はみなそれぞれOKである」
* 「過去と他人は変えられない、今の自分を変えよう」
* そして、「人生を豊かに伸び伸びいきいき生きること」を目標とします。

●芸術療法
絵や音楽などの芸術手段を用いて、心を表現させる療法です。自ら造り出すことによって、言葉では言い表せない心の深い部分を表現することができます。その結果として押し付けられていたり、傷ついたりしていた心が解放されて、本来の心を取り戻すことができるようになります。とくに神経症や統合失調症など、言葉でコミュニケーションをとるのが苦手な場合、芸術療法は有効になります。
また、不登校や情緒が不安定な児童などの心の表現にも芸術療法は効果があります。

●箱庭療法
主に、子供用の芸術療法の一種です。箱庭の中に、砂や、人物、動物、建物、乗り物等の様々なフィギアを使って自由な世界を創造してもらいます。言葉に現れない「心の表現」をさせる療法です。
子供は楽しみながら、自然に「自分の世界」を表現してくれます。

●遊戯療法
低年齢の子供のための療法です。一緒に遊び、対話をしながら、心を表現させる療法です。子供は、セラピストとの関係に守られ、自分を開いてゆきます。そして、子どもの「心の世界」が表現されてゆきます。身体症状をもつお子さん、不登校、チック、吃音、情緒の不安定がみられるお子さん、言葉の遅れや、自閉症、ADHD(注意欠陥/多動性障害)、アスペルガー症候群といった発達障害のあるお子さんに、有効性の高い心理療法です。
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